社長ブログ -雑多な日々-

誤った自己犠牲

[社長ブログ] 2012年12月22日



原発は廃止の方向で進むのだと思います。


福島原発の大崩壊で、「国民が目を覚ました」


といったところでしょう。




処理するのに10万年もかかる廃棄物を地中に埋めるなんて、


誰が考えてもひどい話ですよね。


でも、日本人はいつもギリギリになってから気がつきます。




高度経済成長の頃、東京では


「昼間は外に出ないように」


という警告が出されたことがあります。


いうまでもなく光化学スモッグが発生したからです。




水俣病や川崎病などの重症患者を大量に出して、


はじめて国や企業は公害対策に乗り出しました。




第二次世界大戦では、国が崩壊する寸前まで


降伏することをしませんでした。




「自己犠牲」が日本人の美徳です。




国のため、社会の発展のため、会社のため。


もちろん、大変美しいことなのだけれど、


いつの間にか自己犠牲のつもりが


エゴにつながっていたりします。




原発も、いまだに電力会社は安全だと言っています。


「国際競争力が損なわれる」


という大義名分の元に。




それに対して欧米社会は、基本的に「自分大好き」です。


だからこそランチに2時間もかけたりします。


日本人なら「早メシ、早○○芸のうち」ですけどね。


だからこそヨーロッパではエコロジーが進むのだと思います。




長い闘争の歴史の中で


「奪い取る虚しさ」を知った民族の


生きる知恵なのだと思います。




自己と社会。


大切なのはバランスですよね。


日本が進む方向性が日本人の中で一致すれば、


原発がなくても物心両面で豊かな生活はできる。


そう思うのです。