社長ブログ -雑多な日々-

命日

[社長ブログ] 2011年11月29日


今日は父の命日です。


他界して3年です。


早いものですね。




父はトラックの運転手から一転、土建業を自営で始めました。


おそらく、仲の良い元請け会社があったので


なんとか食べていけるだろう、ぐらいに思ったのでしょう。


経営は一向に軌道に乗らず、家族は極貧の生活を強いられました。


しかも酒癖が大変悪く、酔っては家族に当たっていました。


わたしは、そんな父が大嫌いというか、軽蔑していました。




わたしが高校2年のときに、ついに会社は倒産。


毎日、ヤクザまがいのサラ金の取り立てが何人も押し寄せ、


夜遅くまで玄関先で、近所まで聞こえる大声で怒鳴りちらしていました。


そんなときに父は雲隠れ。


母がじっと玄関に座って対応していました。




わたしはもちろん、絶対に建設業なんてやらない、


と思っていました。


学校の先生になる、という夢はあったのですが、


高校へもだんだん行かなくなり、ついには


留年するハメになりました。




しかし今、紆余曲折を経て、わたしは建設業をやっています。


蛙の子は蛙、ということなんでしょうかね。




歌の上手な父でした。


民謡を歌えば天下一品。


外では人気者だったようです。




肺がんにかかってから1年弱、闘病生活をしました。


病院とわたしの家との往復という生活の間、


いつも、わたしの会社のことを気にかけていました。


誰にも迷惑をかけないようにと、


大きな荷物をいくつも持ち歩いていました。


病院では、いつも看護師さんに、わたしの自慢をしていたと聞きました。




最近鏡を見ると、父に似てきたな、と感じます。


年をとってきたんですね。


父も母も、天国でやさしく見守ってくれていると思います。