社長ブログ -雑多な日々-

チャリティー演芸大会のきっかけ

[社長ブログ] 2011年07月03日



演芸大会の準備が着々と進んでいます。


出演予定者も8組(司会者も出るので9組か)と、


皆さまのご協力で、チョー充実のラインナップとなりました。


今日は改めて、「演芸大会の目的」を話そうと思います。




震災後、数多くのエンドユーザー様とお会いしました。


正直、震災直前までは、営業マンや現場担当者に任せて、


わたしが直接お客様と会うことは少なくなっていました。




津波で、家が流されないまでも、一階の天井まで浸水して、


まだ住めるかどうかの相談や、敷地の土留めが崩れたり、


家の真下を地割れが走っていたり。


すがるようなおもいのお客様から、たくさんの相談を受けました。


数多くの方が、心に深い傷や不安を抱えているのを感じました。


また、一人暮らしのお年寄りのお宅の修繕も、数多く依頼されました。




わたしの仕事は建設業・不動産業。


まさに町の工事屋さんです。


不幸な出来事に遭遇した世間の皆さまには申し訳ないが、


いっぺんにバブルが来たようなものです。




義援金はもちろん送ったものの、


沿岸部の津波被災地に行って、ボランティア活動をすべきか・・・


ずいぶん考えましたし、やろうか、と思った時期もありました。




でも、何百件と修繕のご依頼を頂いていて、


それぞれ、緊急を要する現場ばかり。


職人も含めて、みんな休日返上で出動していましたから、


そんな時間もありませんでした。




そんな中、一人のお客様との会話の中で、


なぜか演芸大会が思いついたのです。




そのお客様は一人暮らしのおばあちゃん。


元気なその方は、本当にお話し好きでした。


わたしが行くと、いつも一時間、二時間とお話を続けます。


お話し好きだな~と思いましたが、話している間に気がつきました。




あ、このお客様はさびしいんだな・・・


わたしたちが帰ってしまうと、誰とも話す人がいないんだろうな。


そう思うと、ふっと、亡くなった母とイメージがダブりました。


もし、自分の母親だったら、さびしい思いをさせたくないよな~。




そして、なんかお客様がお話し好きだから、


落語とか好きなんじゃないかな~?

と。



おもむろに、落語好きですか?


と聞いたら、もちろん答えはイエス。


まだ、川野目南天さんには出演交渉もしていません。


でも、なんとなく、川野目さんの笑顔が浮かんできて、


頼めばやってくれるだろう、という


離れていても以心伝心的なおもいがありました。




そんなきっかけが、今回の演芸大会になったわけです。


そんなきっかけなんだから、○○さん、ゼッタイ来てね!!




より多くの方が、このイベントに参加して、


歌って、笑って、楽しんで頂きたい。


そして、その「お志」を、今、住むところがなくて


困っている被災地の方々に届けてあげたいですね。




今日はこの辺で。